☆星トピ☆ №12
金星を青空の中で見つけられましたか!?
今回は少しマニアックな金星の写真撮影時のお話しです。
前回ご紹介したように、金星はこれから地球と接近してきます。
金星は内惑星なので、太陽―金星―地球と一直線に並んだときを「内合」と呼び、この時に地球と最も接近します。
今年は6月4日に内合となります。これから内合になるまでの間の金星の形や大きさが変化する様子は大変面白いです。
私も出勤の時は、できる限り科学館の望遠鏡で撮影するようにしています。ただ簡単には行きません!
今日も晴れたのですが強風でした(^^;)。風が強い時は空も青くて肉眼で探すにはもってこいの天候なのですが、写真撮影に風は強敵です。
これは今日17時ころに撮ったもので、左の写真はボケボケです。
約190倍もの高倍率で拡大して撮影していますので風で望遠鏡が揺れてしまうのです。
また地上は風が吹いていない場合でも、上空で気流が安定していないとやはり金星がゆらゆらしてしまいます。
地上も上空の気流も安定している時はなかなかなく、シャープな写真を撮るのは難しいのです。
こんな時は「数打てば当たる!」で、とにかく枚数多く撮影するとまれにいい写真が撮影できます。
カメラがフィルムの時代ではこうは行きませんでした。・・・デジカメに感謝!!
科学館が開館したらプラネタリウムでお見せできるようにこれからも撮り続けますね。H